ソノノチ
8人の「さよならの絲(いと)」
脚本:中谷和代
ようこそ。
東の街は、はじめてですか?
鮮やかなベンチの並ぶ賑やかな広場。
季節の花々が咲く裏庭。
あそこに見える大きな杉の木を
曲がったところには、小さな床屋もあります。
そして、ここを訪れるすべての人を、街の住人が温かく迎えます。
彼らは様々に仕事を持ち、互いに支えあって暮らしています。広場で練り広げられる出し物に見入ったり、奥さん達の話し声に耳を傾けたり、疲れたらベンチで一眠りしても構いません。どうぞ何も怖がることなく、いらして下さい。
これは、初めて東の街にきたチャコが、自分の作品世界を模索しながら人々と触れ合う中で、徐々に仕立て屋としての服(役)を着て、いつか依頼をくれることになる未来の街の住人達とさよならをし、仕立て屋としてこれからを生きていく物語。
2014年3月に上演した脚本です。
登場人物:男4人 女4人
上演時間:約80分